脱サラして以前から好きだった陶芸家になりたい

陶芸家といっても様々です。個人の名前で作品を売る人や、実用的な陶器を製造する職人、などいます。個人の名前で作品が高値で売るようにできるには、元々有名人だったなどの付加価値がないと厳しいです。それがなければ、地道に努力するしかないですが、「土こね3年、ろくろ8年」と言われるほど長い修業期間を要する陶芸の世界では、例えば60歳で定年したとして、修行期間が終えるのが71歳、それからも売れるかどうかの保証などないですし、60歳の弟子を、師匠が引き受けたいと思うかは難しいところです。

陶芸家が売れるには

まず美大や専門学校の陶芸コースなどで学び、陶器の高等技術専門校などへ入学、制作をつづけ、人気作家に弟子入り、そこから数年修行をして、技術を積みます。陶芸の世界でも、実力だけではなく、ギャラリーへ売り込む、作品展を開くなどをして、話題を生む、コネを作る、など売り込みが必要です。
売れている陶芸家のほとんどが、有名作家の子孫であったり、元有名人であることが常です。実力で売れるには、才能だけではなく、運なども必要になってくる職業です。

仕事内容

陶芸を作る工程としては、土もみ、形作り、轆轤(ろくろ)回し、絵付け、窯焼きなどの作業工程を経て陶磁器や壷、皿などを製作します。
ただ陶芸を作るのではなく、作品展を開いたり、売り込み、陶芸教室を開いたり、販売を行ったりします。

かかる費用

陶芸家はお金がかかります。学校に行く学費など修行期間も長いため、収入が低いです。
弟子入りしても、著名な所で15万、一般的に5万、無給のところもあり、
始めるのは簡単だが、続けるのが大変な世界です。
また、材料代、場所代など、陶器を作るのに必要な経費があります。
まず場所を確保しなくてはなりません。弟子入りなどができないとなると、
すべて自分で用意しないといけません。陶器の材料となる粘土や釉薬が1袋数千円、
製作するのに必要な、ろくろが手回しのもので5千円ほどから、電動のもので5~40万ほど、さらに焼き上げる窯まで用意するとなると、簡易的な電気式のもので、10万ほど。
場所もアパートの一室では難しく、郊外で広い場所を確保しなければなりません。

つづけるのが大変な世界、費用をためてはじめた方がよさそうです。
はじめるなら早めに取りかかりましょう。